臨床評価研究会
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開花宣言に思う

 3月20日、全国に先駆けて東京都心で桜(ソメイヨシノ)が開花した、と気象庁が発表しました。平年より8日、昨年より1日早いとのこと。
さて、開花予想をめぐっては、気象庁が当初「18日」と記録的な早咲きを予想しましたが、その後計算プログラムへのデータ入力ミスがあったとして「21日」に訂正し、3月14日には「23日」と修正していました。

 
私達は、正しい行為や判断を行おうとしているにも関わらず、結果的に正しい行為や判断をしなかったり、誤った行為や判断をすることが多々あります。これを、ヒューマンエラーと定義しましょう。気象庁のデータ入力ミスもこの類ですが、ヒューマンエラーに起因する事故が実に多いことが分かります。最近目に留まったのは日本航空の取り組みです。3月10日、日本航空は、日常運航に潜むエラーを人的要因の観点から科学的に分析する手法「LOSA(ライン・オペレーションズ・セーフティー・オーディット)」を導入する、と発表しました。それによれば、

 定期的に日常の運航を観察して潜在的なリスクを把握し、対策を講じるプログラム(LOSA)を利用し、モニターした結果を分析・評価することでヒューマンエラーを誘引する要因や背景を発見、さらにヒューマンエラーの要因を見極め改善することで、さらなる運航品質の向上を目指す

とあります。全日本空輸も既に、昨年8月にLOSAを導入しているのだそうです。

 
私事ながら、昨年EDC / RDC の意義を「ヒューマンエラー」の観点からまとめ、講演しました。臨床開発プロセスに顕在及び潜在するヒューマンエラーを整理し、どうすれば解決できるか。その一つの解が EDC / RDC であると論じた次第です。

新薬開発は極めて高度な情報集約型プロセスです。しかしながら、労働集約型作業に依存する側面があり、ヒューマンエラーの連続とその解決に膨大なリソースを投入しているといっても過言ではないでしょう。自宅近くの公園にちらほら咲き始めた桜の花を見ながら、私達の業務を「ヒューマンエラー」の観点から科学的に研究し、新薬開発の品質向上に繋げたい、と思う今日この頃です。

代表者似顔絵
2007(平成19)年3月吉日
臨床評価研究会代表 佐野 修一

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